「お客様の事業に貢献する」ための企画を考え提案する、単に既存製品を売るというより、まずは事業改革の提案にご満足いただくことがシステム機営業の重要な仕事です。システム機というのは、断裁や折り、製本などそれぞれの機能を持つ機器を組み合わせたもので、これをお客様ごとのニーズに合わせて一つのシステムにカスタマイズしていくのです。
ターゲットは主に中堅から大手企業で、営業エリアは北海道から沖縄までの日本全国。ですから一日に何件も営業に回るというよりは、1社ごとに腰を据えてじっくり話をする感じです。半日がかりの打ち合わせも珍しいことではありません。大切なのはお客様としっかり向き合い、信頼関係を深めていくことですね。一台数千万円というシステムをお勧めするのですから、製品だけでなく、まずは私自身が信頼していただける存在になることを心がけています。そのためにはお客様からの疑問や要望にはスピーディかつ誠実に対応し、先方の事業にいかに貢献できるかを真摯に考え提案するようにしています。こうした日々の積み重ねで深い信頼を得たご担当者様と一緒に作戦を練り、先方の上司を３カ月がかりで説得し製品をご購入いただいた案件もありました。
製品の良さを伝える方法も自分なりに工夫しています。例えば品質にご納得いただくために、何種類もの紙で製本してその仕上がりを従来品と比較していただいたり、機械の作業スピードを実感してもらうために製本している様子を撮影してその動画を見ていただくなど、できることや思いつくことは、とにかくやってみるようにしています。
ほかにも製品を広く知っていただくために展示会を開催したり、各営業マンが各自でキャンペーンを企画して実行するということもあります。自分で考え、行動して販売につなげる。当社の営業には、そんな自由でクリエイティブな面白さがありますね。

開発から製造、販売までを自社内で行っているという点も、営業マンにとって大きな魅力です。日々お客様から耳にする製品への意見を開発や製造部隊にフィードバックし、一緒になって製品開発に取り組めますから。中には私が改良に携わった製品が量産化された例もあり、そんな製品をお客様にご提案するときはいつもより熱が入ります。なんといっても自分が納得した製品ですからね。またお客様の要望などをうけて製品を改良するときも、自社内で相談できるので心強いです。時にはお客様と当社の開発者の間を何度も往復しながらご要望通りの製品に仕上げることもあります。時間や手間をかけアイデアを形にした製品を納入し「やっぱり、君に頼んでよかったよ」と言われると、頑張ってよかったと嬉しくなりますね。
もう一つの魅力は、国内営業であっても海外の展示会などに参加できることです。先日もドイツの展示会を訪れたのですが、世界の最先端の製品や技術に触れることができました。お客様にも世界のトレンドや、日本の印刷・製本業界の今後の流れなどをお話しすることで信頼が高まりますし、製品をご購入いただくきっかけにもなっています。
これから我々システムデザイン営業部はまさに部の名前通り、システム機を通してお客様の事業に貢献できる仕組みをデザインしていくことが重要になってきます。お客様の仕事の流れを効率化したり、新しい仕組を構築したり、さらには新しい事業を提案できるような営業部へと進化していく予定です。そうなれば営業マンとして、ますますやりがいと誇りを感じられるようになるでしょう。今就活をしている方、私たちと一緒にお客様の事業をデザインする、クリエイティブな仕事をしてみませんか。