導入事例


株式会社マージネット 
グループ会社 : 株式会社綴工房

  • 導入製品
    ・紙折機 AFC-492、AF-406S、AFC-546AKT + PST-40・中綴じ機 VAC-300 + BC-20 + SPF-200A + HP-200A + FC-200A、VAC-80 × 4 連 + ステッチライナー6000 + IM-30・無線綴機 BQ-440・三方断裁機 HT-30・筋入れ折機 CRF-362・ミシン機  VP-53・伝票丁合機 AC-8300・紙揃機 PJ-100

「見せる工場、見えない情報」を武器に、「業界知名度100%」を目指して

 株式会社マージネット様は、現会長である池田真一様が、写植製版・デザイン制作会社として、平成元年に創業されました。その後、事業は順調に推移しておりましたが、市町村合併の影響で仕事が減少していくことを危ぶみ、平成14年に現社名に変更、印刷から製本までを設備した総合印刷会社として新たなスタートを切ります。それまで創業当初から、地元の印刷会社の下請けとして仕事を受注されていた手前、近隣以外のエリアでの営業に注力され、和歌山・新宮・東京に営業所を設立されました。印刷機も2色・4色・UV6色機と増設されていく一方、地元に製本会社が少なかったため、自社の製本部門の強化と、同業他社からの要望・需要に応えるべく、平成19年には製本会社として株式会社綴工房を設立されます。そして昨年11月、現住所に新工場を設立されました。

新工場で、見せる部分と見せない部分を明確に

 新工場は、それまで場所が離れていた印刷・製本工場を統合し合理化を図ると同時に、「見せる工場、見えない情報」をコンセプトに設計されています。まず、「見せる工場」の方は、受付から制作、印刷・製本現場の仕切りをガラス張りに仕上げ、通路を歩くと製品作りに取り組まれている姿が目に映ってきます。さらに今後は、従業員の方が主体となってユーザー見学会の実施も計画されています。一方、「見えない情報」の方は、セキュリティに対する取り組みです。「圧着ハガキファクトリー」の屋号で、ネット通販事業を展開し、各地の印刷機材展にも積極的に出展し伸ばされている圧着ハガキ事業のさらなる拡大に向け、顧客から安心・信頼して仕事を出していただ けるプラットフォームを構築されました。
 エントランスからセキュリティが完備され、各フロアには、従業員と一緒でなければ入退出ともにできなくされています。さらに、宛名印刷等の個人情報を取り扱うエリアは窓を無くし、従業員の中でも限られた方だけが入れ、かつ24時間単独警備という一段高いセキュリティ設定されたフロアになっています。既にJPPSは取得されていて、今年早々にはプライバシーマークの取得も予定されています。
 それ以外にも同社では、環境面においては、環境推進工場にも登録され、CTPプレートの無処理化による廃液削減・湿し水の循環ろ過を実現されています。また地域に対するCSR活動にも取り組まれ、ゴミ拾いやマラソン大会での給水所運営、ハロウィンには保育園にお菓子を配るなど積極的に活動されています。

俯瞰的な視点で、省力化・合理化に邁進

 3年前に社長に就任された池田朗様は、それまでは営業をされていて、工場内での勤務経験がなかったそうですが、それを逆手に取り、俯瞰的な視点で工場を見て、省力化・合理化を進めておられます。また、圧着ハガキ事業でもシステムを一新したのを機に業績を伸ばされ、今後もますます取引先とのシステム連携を深める手法にチャレンジされています。魅力的かつ武器となる工場を新戦力に、いくつか新しい事業の展開も具体的に検討されており、将来こうしていきたいという構想も多く、お話をお聞きしているだけでも、今後がますます楽しみに感じられます。他県からの受注も伸びていて、現状38都道府県に及んでいる顧客を、全国47都道府県に広げることを、来年度中の達成目標とされ、経営ビジョンに掲げている「業界知名度100%へ」に向かって着実に歩まれています。

誰でも使いやすいホリゾン機で後加工

 同社とのお付き合いは、総合印刷会社としてスタートされた16年前、平成14年からになります。丁合機HAC-30、無線綴機BQ-440、中綴じ機SPF-20Aライン、伝票丁合機AC-8300、ミシン機VP-53を一挙に導入いただきました。その後も、紙折機AFC-546AKT導入、中綴じ機SPF-200Aラインを増設、中綴じ機ステッチライナー6000への更新、紙折機AF-406S・筋入れ折機CRF-362導入と、数多くの設備を導入いただいてきました。
 同社が、ホリゾン商品を選択された理由をお伺いしたところ、『デザイン会社であった同社が、新たに幅広く後加工を内製化するにあたっては、誰にでも使いやすく開発されたホリゾン機が最善であった』とのことでした。
 その後も増設・更新いただいていますが、その理由は、今後のホリゾンへの要望とも重なる内容で、『業界的にも地域的にも人材確保が難しい時代になっており、より無人化、省力化、自動化、AI化が進んださらなる商品を期待している』とのことでした。このようなご要望に応え、今後も同社ご発展の一助となれるよう努力してまいります。株式会社マージネット様、株式会社綴工房様の益々のご発展をお祈り申し上げます。