開発者は専門を問わず同じフロアで仕事をすることで「機械設計」「制御設計」「ソフト開発」の垣根を越えて連係し、時代に即した製品開発を行うことができます。設計情報はサーバーで一元管理することで、製造部門などとも情報共有し、開発工数の短縮、早期製品化を実現しています。

加工機と大型立体倉庫が連動し、材料を段取りすれば自動で部品加工が行える大型機械加工FMS（Flexible Manufacturing System）を運用しています。生産ラインを構築するために必要な治具設計・加工プログラムの作成は、生産技術力を活かして内製化し、高精度で耐久性のある部品加工を行っています。

大型立体倉庫からの材料自動供給、ガトリングプレスや金型による打ち抜き、レーザー切断による部品の切り出し、ロボットによる自動曲げ、溶接まで、最新鋭の設備で板金加工の自動化を実現しています。

プリント基板は、回路設計・プログラミングから実装までを社内で一貫して行い、徹底した品質管理のもとで製造を行っています。電気経路となる束線やケーブル加工品の設計から製造を行っています。

美観、防錆、素材強度を高めるため、無電解ニッケルメッキ処理を行います。メッキ工程で発生する廃液は、琵琶湖の環境負荷低減のため、厳しい管理基準を設けた廃液処理設備で処理を行っています。

防錆力に優れる粉体塗装を行っています。亜鉛皮膜による前処理からレシプロロボットによる塗装、乾燥、完成までを連続コンベヤで搬送し効率の良い生産を行っています。

金型設計・加工から射出成形まで社内設備で行っています。最大1300 tの射出成形機により大型製品のカバー等も内製化しています。

各部門で生産された部品は、電子作業図面と連動した自動搬送ロボット（AGV）によって組立作業者の手元まで届けられるので、組立作業に集中できます。多能工化を進め、生産負荷の変動にも対応しています。

世界各国の安全規格認定のため、機械の耐湿試験や静電気試験など各種の試験を行い、さまざまな試験に合格した安全規格認定済みの製品を輸出しています。

製品内部の電波ノイズ発生源を特定し、ノイズ総量を計測します。いつでも測定が行えるため、迅速に製品開発に反映させることができます。

取扱説明書や製品を修理する時に使用するサービスマニュアルや、全部品が記載されたパーツブックなどを社内で作成しています。日本語マニュアルだけでなく英語マニュアルも作成しており、製品の出荷に合わせて、原稿作成から翻訳、イラスト作成、編集、印刷、製本までを一貫して行っています。

2万点以上の保守部品を立体倉庫で管理しており、消耗品や補修パーツを即日出荷する体制を整えています。

機械の動作を確認し安心してご使用いただけるように、機械の実演からトレーニング、各種教育などを行える体制を整えています。国内・海外のお客様はもちろん、オペレーターの方や、現地で修理・サービスを担当する海外販売店のサービスマンなど多くの方が訪れ、新しいビジネスモデルの研究や問題解決の場として活用されています。