佐川印刷株式会社様は1947年、愛媛県北宇和郡吉田町にて活版印刷業として創業、1964年にオフセット印刷機を導入し文字物を中心に発展を続けてきた。その後松山営業所を開設し1982年には4色機の導入でカラー化へのスタートを切った。1996年には社内ネットワークシステムを構築しマルチメディア事業部を設置するなど常に新しい分野に積極的に取り組む印刷業社である。
佐川社長は「自社を印刷業として据えていたのでは将来がない」と考え、印刷業から進化し「コミュニケーションにおけるサービス業、すなわちより高度なトータルコミュニケーションプロデュ-サ-を目指すこと」が進むべき方向で、具体的には、デザイン、企画コミュニケーションの領域で自社のコンピテンシー(専門性)を生かし、お客様の業務を助けることのできる企業の創設である。
ホリゾンとの付き合いは25年以上前になるが、縦型丁合機AC-10を導入したことがきっかけになった。しかし、当時の仕事内容にはあまり適さず、稼動はそれほどでもなかった。同社は、古くから製本の内製化に積極的に取り組んでおり、無線綴機や折機など他社製品を数多く導入していた。しかし、次第に「小回りが利かない、熟練者でないと使えない」など悩みも抱えていた。そして「ホリゾンの製本機器なら、誰でも安心して使える」と佐川会長が認め、AC-10から十数年のブランクの後、中綴じ折製本システム(StitchLiner5500)、無線綴製本ライン(CABS3000)など、ここ数年で一挙に導入し、フル稼働の日々が続いている。佐川社長のホリゾンに対する思いは厚く「わが社は早期からCIP-3への対応を構築しているが、ホリゾンのi2iシステムなど今後の製本分野での考えがマッチした。今後のホリゾン製品に大いに期待している」との言葉。この言葉に応えるべく邁進していきたい。