導入事例


株式会社 デザインフィル

  • 導入製品
    ・中綴じ製本システム StitchLiner5500、StitchLiner MarkⅢ・丁合機 MC-80(5連)・紙折機 PF-P3300

「デザインと紙」による、社会と文化への貢献

 株式会社デザインフィル様は、1950年に「株式会社みどり商会」として創業されました。その後、1963年に「株式会社ミドリ」、2007年に「株式会社デザインフィル」へと社名を変更されました。便箋・封筒をはじめ、日記・祝儀袋・色紙・シール等、デザイン性の高いペーパーコミュニケーションアイテムや、機能性にデザイン性をプラスしたオリジナリティあふれるデザインステーショナリーの開発・製造で事業を展開。本社は東京都渋谷区にあり、千葉県流山市に工場をお持ちです。
 創設以降65年以上にわたり、毎日の生活に楽しいアクセントを加えるようなステーショナリー製品の企画・開発・製造・卸販売で事業を拡大されています。

創造の原点は「デザインと紙」

 流山工場では、大型印刷機から、活版印刷機、箔押し機や中綴じ機(2ライン)を保有されており、便箋、ノート、メモやカタログ、パンフレット等の紙製品の、生産から出荷までを一気通貫で仕上がる体制を整えていらっしゃいます。
 同社では、すべてのプロダクトデザインを繋ぐキーワードとして「デザインと紙」を掲げており、それは、オリジナル用紙の生産から、手紙やノートなど紙を通じたコミュニケーションをお手伝いする製品の提供、さらにそれを使用するシチュエーションをより深く掘り下げたプ ロダクトの開発までを支えるコンセプトだそうです。「コマーシャルデザイン事業、プロダクトデザイン事業、ライフスタイルデザイン事業」の3つを柱として事業展開され、社会と文化に貢献していくことを目標に、日々ものづくりに励んでおられます。

ホリゾン商品を選んだ理由

 同社の商品に「パックレター」という便箋と封筒のセットがありますが、便箋の丁合作業を内製化するため、1998年にホリゾンの丁合機MC-80を導入いただいたことに始まります。2009年には写真付きノートの内製化のために、StitchLiner5500を設備していただきました。
 さらに、人気商品「トラベラーズノート」のリフィルとして中綴じノートの生産体制強化のため、2018年3月にStitchLiner MarkⅢを導入いただきました。StitchLiner MarkⅢは、「さらなる品質向上のためには、乱丁検知機能が必須である」とのお考えから、CCDカメラを搭載した丁合機が接続されています。
 ホリゾンの中綴じシステムで製本された「トラベラーズノート」のリフィルは、東京・中目黒の「トラベラーズファクトリー」、成田空港第1ターミナルの「トラベラーズファクトリーエアポート」、東京駅の「トラベラーズファクトリーステーション」の3つの旗艦店を中心に、一般の小売店でも販売されており、大変好評の商品です。

 また、同社は製品のデザインを社内で手掛けられており、グッドデザイン賞など国内外の数々の賞を、毎年受けられています。そのようなデザインへのこだわりと共に、素材へのこだわり、加工へのこだわりは、「ものづくり」には不可欠であり、「安定して高品質なものをお客様に提供し続けるために、内製化比率を高める必要がある」と考えていらっしゃいます。内製化のためには、小ロット、多品種生産に適し、セット替えも早く、高品質な仕上がりが求められ、ホリゾンの中綴じシステムが、それに適している、との判断で導入となりました。
 弊社も「ものづくり」を基盤としている会社であり、同社の「ものづくり」へのこだわりに共感できる部分が多く、学ばせていただいています。同社の「ものづくり」にかける情熱の一助となれますよう、サポートを通して協力してまいります。株式会社デザインフィル様の益々のご発展をお祈り申し上げます。