導入事例


株式会社光文社

  • 導入製品
    ・丁合機 HAC-60 ・無線綴機 BQ-460VEP

自社一貫生産システムでお客様との『信頼』を最重視

 東京タワーの目前で躍進し続ける株式会社光文社様をお訪ねしました。同社は昭和21年に戦後混乱する東京の現在の地に個人営業として光文社印刷所を創業されました。当時は活字鋳造から行い活版新聞印刷を中心とされており、紙、インキなどの資材調達に大変苦労されました。それから半世紀の間に印刷形態も技術も変化と進歩の連続で同社もいち早く対応されて来られました。昭和60年に活版印刷を全廃しオフセット印刷に一新。活字から写植、フィルム製版に移行されアナログからデジタルへの変革が急速に始まり、平成に入り電算写植、モノクロスキャナー、デジタル文字自動読取機を導入され印刷のカラー化に拍車がかかりました。平成12年には菊全4色機・2色機を新設すると同時に製版もCTP化され製版から印刷まで完全デジタル化となり、パンフレットから書籍まで幅広く対応できる体制を確立されました。その傍ら、納期短縮とミスのない一貫生産を目指す佐々木社長は活版機の全廃で空いたスペースに製本機・断裁機・折機・針金綴機などの設備を導入され、できるところから内製化を手掛けてこられました。仕事内容が官公庁の保存文書・書籍印刷物が多くなるにつれ、より納期と機密性を重視されるようになり自社一貫生産で各工程を管理できる体制を確立したいと考え、3年前に弊社の無線綴機BQ-460(フル装備)と貼込丁合機HAL-4(CCD装備)を導入頂きました。

 「数の多いものは協力会社にお願いしているが、機密性の高い物や短納期の物は全て社内でこなせます。仕上りも綺麗で満足していますよ。これからも印刷業が製造業から情報産業へと移行しつつある中で、その動向を見極め、先進技術を積極的に取り入れ顧客ニーズに応えていきたい。永年培ってきた『信頼』を大切にしていきたいと考えている。」とお聞かせいただきました。 同社は今年3月に環境についての指標でもあるISO14001も取得され、日本印刷産業連合会の環境委員を務められるなど、業界の環境問題にも積極的に取り組んでおられます。大変ご多忙の中、佐々木社長様にお時間をいただきまして有難うございました。同社の今後益々のご繁栄をお祈りいたします。