導入事例


藤原製本株式会社

  • 導入製品
    ・紙折機 AFC-502, AFC-744AKT, AF-762KL, AF-762KL(ジャンピングミシン付き) ・丁合機 VAC-200 ・無線綴機 BQ-470PUR ・ミシン機 VP-66+JM-66

京都からJAPANクオリティを発信しつづける!

 藤原製本株式会社様は、1949年(昭和24年)に初代社長である藤原正一様が京都市中京区にて創業されました。当初は手作業による折り加工、丁合、糊作業で、学会誌や専門書を中心とした製本業でした。その後、仕事量の増加に伴い、西京区松尾に移転。1966年には株式会社として設立されました。1974年にご子息の則彰様が代表取締役に就任。このころから大型機械への移行が進み、1996年に現事業所の西京区牛ケ瀬に移転されました。2014年には、智之様が三代目の代表取締役社長に就任され、順調に業績を伸ばされ、現在に至ります。

現場主義で、お客様のニーズに応える設備投資

 創業当初こそは手作業が中心の製本業でしたが、今では工場内に無線綴機や中綴機の大型ライン機が所狭しと並んでおり、お客様のニーズに合った設備を積極的に構築されてきました。機種の選定においては、各部署のオペレーターの意見を十分に聞く『現場主義』を基本とされています。それに加え、生産効率や他社との差別化の有無などを検討し、上からの押し付けで決定するようなことはありません。
 同社は2006年に『京都で初』となるPUR製本を開始されました。PUR製本はいろいろな制約があり、当時は『扱いが難しい』と言われていましたが、『これからの時代には避けて通れない』とのお考えからの挑戦でした。開始当初は、未知の世界でご苦労の連続であったようですが、試行錯誤の末、今では『強力な武器として会社の発展に大きく貢献している』と自負しておられます。
 また10年ほど前に印刷機器を設備されました。それが、さらに本業の製本にも好影響をもたらすという相乗効果を生み出し、藤原社長が強く目指しておられる『製本・紙加工を中心に、印刷から発送までの一貫体制の構築』の源になっています。

かかわる皆が『笑顔』になれる企業づくり

 同社は、『自社の社員だけではなく、同社に関係する皆が“笑顔”になれる企業』という企業理念をお持ちで、社長が交代されても、この理念を貫かれています。常にこれを目指すことで、製本業界の活性化へと繋がり、さらに京都という地域への貢献に繋がってほしい、との強い思いを持っておられます。私は先代社長様の頃から、営業担当として長くお付き合いさせていただく中で、自社の発展はもちろん、業界全体の発展にも常に気を配られる姿を間近で拝見してきました。新しく就任された智之社長にも、しっかりとその意志が継承されていると強く感じています。
 また、社員は財産だという考えから、社員の方を『人財』と呼ばれ、全員が伸び伸びと活躍できるように、社員のさまざまな意見やアイデアを実務や経営に活かしておられます。「当社では『元気な社員が、お客様の困ったことや要望に対して、できる限りお応えするという環境づくり』ができているよ」と自信を持ってお話される社長の顔が強く印象に残っています。

クオリティを追及して

 同社とホリゾンのお付き合いは25年以上前になります。当初は無線綴機や縦型丁合機など、数台の導入がスタートで、その後は弊社からの新商品提案にはなかなか良いお返事をいただけませんでした。4年前にコンピュータ菊全折機AFC-744AKTをご導入いただいたことをきっかけに、菊全書籍折機AF-762KL(1台はジャンピングミシン付き)を2台とミシン機VP-66をご導入いただき、2015年10月にはオンデマンド機と共に、BQ-470のPUR仕様と次々とご導入いただきました。多数競合機種がある中、ホリゾンの機械を選んでいただいた理由を藤原社長に伺いました。

 「景気の良かった時代は『量』的な仕事を重視し、大型ラインがフル稼働しているだけで安心していたが、厳しい時代に入り、徐々に小ロットと『質』への重要性を感じていた。そんな時に導入したホリゾン製品の菊全折機AFC-744AKTで、これが社員皆の好評となり、一気にホリゾンへの関心が高まったからです」との嬉しいお話を拝聴できました。
 また、今回のオンデマンド機の導入に伴うBQ-470PURに対しては「ウチが得意とするPUR製本だが、小ロット生産の効率化に必ず活躍してくれる」と期待を込めたお言葉もいただきました。
 『業界全体の活性化』という大きな願いを持ちながら、日々邁進される藤原製本株式会社様の益々のご発展をお祈り申し上げます。