導入事例


有限会社葵製本

  • 導入製品
    ・無線綴製本機 BQ-440 ・無線綴ライン CABS3000(MG-120+SB-08+HT-100)・丁合機 SAC-300 ・ペラ丁合中綴じ折製本システム VAC-300+SPF-20A+FC-20A

ステップアップした製本業を目指して、日々邁進しています!

 土方歳三の出生の地として知られる東京都日野市で製本業を営まれておられます有限会社葵製本様は、昭和29年に長野県より上京され飯田橋の製本業社で修行を積み、昭和46年にお隣の八王子市で独立されました。弊社との取引は、昭和61年に1クランプ無線綴製本機をご購入いただいた事に始まります。当時、小ロットの無線綴じと中綴じを中心とした仕事内容でした。

 その後、順調に業績を拡大されていたのですが、15・6年前に仕事の大半を占めていた大手光学機器メーカーの中綴じ製本のマニュアル本で鞍への乗せ間違えによる不良品を出し、一時、受注が取れなくなるという事態に陥りました。当時、宮崎社長は『製本工程での乱丁落丁はあるものだ、仕方ない。そのために必要数以上に余分を付けて納品する』というお考えでしたが、この事態を機に、印刷会社と共に不良品を出さない体制・システムを構築され、製品に対しても『良品を必要数、納期通りに収め、一切の不良品を混入させない』というお考えに一新されました。その後は、順調に業績を拡大され弊社商品では4クランプ無線綴製本機・30段丁合機等を導入していただきました。バブル崩壊後は、受注減・価格低下・クライアントの内省化などの逆風に、一時は廃業まで考えたとおっしゃる社長の顔は、今では当時の事を思い出し、まるで笑い話をされているかのようでした。

 平成11年には、ステップアップした製本業を目指して現工場(建坪186㎡二階建)に移転され、従来の2本柱(中綴じ・小ロット無線綴じ)にもうひとつ中ロットの無線綴ライン(弊社CABS3000/MG-120・SB-08・HT-100)を加え3本柱とされました。A7サイズの特殊な精密機器のマニュアル本をCABS3000で無線綴じされており、「他社が面倒だな、と思うような仕事も喜んでさせてもらいますよ。」と社長の爽やかなお言葉でした。また、工場内にはごみがひとつも落ちておらず、製品・仕掛品が綺麗に整理され、若いスタッフがテキパキと働かれているのが印象的でした。社長の仕事に対するお考えは『ユーザーの身になって不良のない製品をお届けする』という事で、その品質は納品先のISO取得にも貢献されています。引き続き有限会社葵製本様のご発展を心よりお祈り致します。