導入事例


高松日宝綜合製本株式会社

  • 導入製品
    ・高速無線綴ライン CABS4000S(PUR仕様) ・無線綴機 SB-07 ・中綴じ製本システム VAC-300+SPF-20A+HP-20A+FC-20A ・紙折機 AFC-566FKT+PST-40 ・断裁機 APC-66D ・周辺機器 CRS-36
    【兄弟会社】・無線綴機 SB-07

PUR製本を武器に、四国の印刷業者のお役に立ちます

 高松日宝綜合製本株式会社様は今年で創業40年の節目を迎えられます。会長である安田寛様は、製本業の仕事をされる以前は、精米所を経営されていましたが、ご令妹の嫁ぎ先が岡山県の山陽製本様のご子息であったことをきっかけに製本業へ転身されました。ご親戚関係の印刷業の方が、はるばる京都まで製本作業を発注しておられるなど、四国では製本業者の数が少なく、質も充分ではないという状況から、山陽製本高松支店を起ち上げられました。3年間の製本修行を経て、昭和46年7月に独立し、高松日宝綜合製本株式会社を設立されました。以来、製本需要が急速に増加する世情で、40年に亘り時代をリードする設備投資と新しい技術の開発などに取り組んでこられました。
   創業当時は、16頁折製本の面付方法を知らない印刷会社が多かったため、製本業の立場から指導を行うなど、四国の安田 寛様(写真右)井川 辰朗様(写真左)製本業の先駆けとして邁進されました。近年では、香川県内から出版される本の大半は、同社が製本を手掛けるまで発展を遂げておられます。

四国の印刷業者のお役に立ちたい

 創業以来、製本に関する物はほとんど手掛け、社名どおりの『綜合製本会社』という自負をお持ちの同社。糸かがり製本から無線綴じ・中綴じ・伝票製本・メモ製品・手帳製本など、実に幅広く対応されてきました。かつては大型の鞍掛け無線綴じラインと中綴じラインを使用した大ロット生産が中心でしたが、市場が小ロット短納期に変動していくことをいち早くキャッチし、従来の折丁主体の製本システムから、小ロットにすばやく対応できるペラによる製本システムを構築し、付加価値の高い製本を目指して、弊社の小型無線綴機SB-07と中綴じ折製本システムVAC-300+SPF-20A+HP-20A+FC-20Aをご導入。小回りの利く操作性で、今では同社の主要戦力になっています。

新規事業を起ち上げ

 順調に事業を拡大されてきた同社ですが、印刷業者による製本内製化や、少子化による影響などを受け、製本以外の新しい技術の導入や、新しい視点の必要性を日々感じていらっしゃいました。そのようななか、昨年9月、井川辰朗氏が社長就任を機に、新規事業としてインターネットショップ『TN-BINDINGSERVICE』を起ち上げられました。本の修理、論文の製本、合本、オリジナル卓上カレンダーやメモ帳の作成、オリジナル商品の無在庫販売など、新分野として業績を伸ばしておられます。

PUR製本機を導入

 小ロット化・短納期・バリアブル製本など、ますます多様化する印刷の後処理で『より良い製品づくり』を使命としてお考えの安田会長と井川社長が、同社にとってPUR製本は『最後の砦』と位置づけされて、今年5月に弊社の9クランプ無線綴製本ラインCABS4000S(PUR仕様)を導入していただきました。 弊社の販売する製本機としては、四国で初めてのPUR製本機となり、『これからも四国の印刷業者様のお役に立ちたい』という、同社のポリシーに添って今回の機械導入の運びになりました。製本機器各メーカーがPUR製本機を開発するなかで、同社がホリゾンの機種を選択された決め手は、「機械性能の高さと、国内外のCABS4000Sの稼働実績が導入のポイントでした。それから、永年に亘るホリゾンのメンテナンス体制も安心しています。」とご評価いただけました。 接着力が強く見開きの良い製本ができる点、高温・低温などの環境変化に強い点など、さまざまな特長を生かして、PUR製本が同社の魅力になることが予想されます。また、四国内外の印刷業者からも『これからの製本市場にとって、PUR製本は欠くことのできない存在』として、活躍を期待されています。弊社からも、アフターフォローに力を入れ、お客様に喜んでいただけるメーカーを目指して一層の努力をしてまいります。最後に、新しい社長を迎えられた高松日宝綜合製本株式会社様がますますご繁栄されますことをお祈り申し上げます。