有限会社勝山製本所様は、今から36年前の1971年に現社長である勝山瞭一氏がタイプ印刷の製本業で起業した。その後、順調に業績を伸ばし、1986年には事業拡大のために現住所に移転。当時はコピーメーカーの取扱説明書の製本を中心に事業を展開していたが、タイプ印刷の衰退とともに取扱説明書の仕事が減少し、新たなチャレンジを余儀なくされた。
四色印刷機の商業印刷が急速に伸びてきたここ10年の印刷業界に歩調をあわせて、小ロットの中綴じ製本の仕事が増加。2003年10月に導入した弊社のペラ丁合中綴じ折製本システムSPF-20Aラインが功を奏し、多品種少量生産時代の流れにうまく追随できた。そして、小ロットが得意な製本業者として益々業績を伸ばすことに成功。
さらに、貼込丁合機HAL-4とジャンプミシン専用機のVP-53/JM-53の導入も新しいお客様の獲得に効果的だった。しかし、ここ数年の製本価格の低迷により、同社は土曜日も休めず夜も遅い毎日だが、いつも忙しく元気いっぱいに前向きな姿勢が同社のモットーだ。
弊社の製本機械は、世に出て30年あまりになるが、同社の創業期から弊社の製本機が活躍している。弊社としてもプロの製本業者の方に使っていただけるということで大きな自信へと繋がった。その後、伸び行く軽印刷の中で、共に歴史を重ね、伸びることができた。そして現在では、同社の専務取締役で、勝山社長のご子息(勝山良昭氏)が今の製本業界の改善をもとめて、若手製本業者を集めて新しい取り組みを始めようとしている。製本業界の発展のために動き出した若人のフレッシュな行動力に期待するとともに、今後の展開に注目したい。