コマーシャルプリンティングラボ株式会社様は、2017年4月にキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社様と株式会社石田大成社様の合弁会社として設立された新しい会社です。キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社様が持つデジタル印刷のノウハウと、石田大成社様が長年培われてきたオフセットの印刷技術とコンテンツ作成のノウハウを融合させて、オフセット印刷からデジタル印刷までワンストップでお客様のニーズに対応できる体制を整えられました。
キヤノンマーケティングジャパングループ様では、プロダクションプリンティングのお客様に向けて、東京・品川区と大阪に、カット紙を中心にしたPODショールームの『プロダクションシステムセンター』と、東京・大田区のキヤノン株式会社様本社内にインクジェット連帳機を中心とした体験施設『Customer Experience Center Tokyo(CEC Tokyo)』をお持ちです。コマーシャルプリンティングラボ株式会社様の東京工場・幕張製作センターは、第3の実践ショールームとしての役割もあり、デジタル印刷機器をご検討のお客様には導入後のイメージが、より掴みやすいと思います。
東京工場には、高画質で両面を毎分160mの高速で印刷できるカラーインクジェット連帳機のフラッグシップ機種Océ ImageStream2400が設置されています。それらの後処理機として、私共ホリゾンの機器は、インクジェット連帳プリンター、PODカット紙プリンター、オフセット印刷に対応できる無線綴機BQ-480を中心とした「スマートバインディングシステム」と中綴じシステム「ステッチライナー6000 Digital」をご採用いただきました。ワンフロアー内で印刷を行い、無線綴じ製本・中綴じ製本で仕上げて梱包まででき上がるコンパクトなレイアウトも注目です。
BQ-480の冊子自動挿入装置は国内1号機が導入されています。スマートバインディングシステムはインクジェット連帳機で出力されたロールから、折機、製本機、三方断裁機の出口までを無人化できます。プリンターの印字不良が発生しても、プリンターの検査装置と連動したトラッキングシステムにより、印字不良ページを含む冊子ごと排出する機能もついています。
中綴じシステム、ステッチライナー6000 Digitalも、プリンター検査装置とトラッキングシステムとの連動により、印字不良の冊子を排出する機能が装備されており、不良本対策は万全です。さらに、オフセット印刷での仕事にも対応できるようにロールスタートと、ペラ丁合スタートが切り替えられる仕様になっており、さまざまなお客様のニーズに対応できるようになっています。
デジタル印刷の先進国に比べて、商業印刷市場のインクジェット連帳機は、日本及びアジア諸国で導入台数が伸び悩んでいます。最新のワークフローシステムを駆使して、見える化や省人化の実践的事例を作り出すことで、コマーシャルプリンティングラボ株式会社様がお客様への機器提案もできやすくなるのではないでしょうか。今後も市場創出に取り組まれ、実践工場としてマーケットの拡大を目指されます。弊社ホリゾンとしても、スマートバインディングシステムの実稼働によって、新たな市場創出、拡大の一助になるべく、実稼働のフォローアップに全力を挙げて取り組みます。コマーシャルプリンティングラボ株式会社様の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。