導入事例


株式会社プリントワークス

  • 導入製品
    ・無線綴機 BQ-460, BQ-270V ・中綴じ折製本システム VAC-2000+SPF-200A+FC-200A ・丁合機 SAC-450

品質・スピード・海外拠点を強みに受注型から提案型の業態へ!!

 株式会社プリントワークス様は、東京の新宿区・山吹町で印刷業を営まれています。今回は、代表取締役 横田洋一様にお話しをお伺いすることができました。
 弊社との取引は、昭和59年(1984年)にお父様が経営されていた、印刷会社に紙折機・AFC-D41を納入したことに始まり31年間のお取引になります。その後、丁合機AC-3200・無線綴機BQ-220を導入していただきました。当時は軽印刷およびその製本を中心に行われていました。杉並区高円寺より現所在地の新宿区に移転され、平成15年(2003年)には有限会社杉和(さんわ)印刷として、現社長の横田洋一様が独立されました。平成17年(2005年)に、プリント事業の強化に伴い、株式会社プリントワークスに社名変更され現在に至ります。

 最近の設備では、平成11年(1999年)に丁合機SAC-450・平成14年(2002年)に丁合機MC-160・中綴機SPF-11・平成15年(2003年)に無線綴機BQ-460を導入頂きました。極小ロットの加工に対応するため、昨年にはセット替えが自動の無線綴機BQ-270Vと中綴システムのSPF-200A・VAC-2000を、ご購入いただきました。
 株式会社プリントワークス様は創業当初より、中堅広告代理店からの仕事が中心で行われていました。印刷会社でよく言われる受注型の業態で、軽オフ印刷機を駆使し受注を取られていました。ここ数年は、文書の電子化・スマートフォンの登場・印刷業界の規模縮小等の影響で、従来の受注型の事業体制だけではお客様のニーズには応えられなくなりました。

『ワンストップサービス構築と海外展開』

 このような状況下で、価格競争が激しくなり、人員整理・構造改革を実施し、コスト削減をおこなっておられましたが、競争の激化が激しく効率よくデザインや印刷データの制作ができる方法がないかと考え、制作室の海外展開をはかりフィリピン・マニラでIDEA POINTを平成23年(2011年)に日比合弁企業として設立されました。当初は中国を検討されたそうですが、中国語がわからないことや、情報規制などのカントリーリスクを考え、東南アジアでは唯一英語圏であることや、人口ボーナスが2050年まで続くこと、親日度・経済成長率の高さなどを考えフィリピンに決定されたそうです。現在は、プリントワークスの制作室としての仕事を行っていますが、今後フィリピンから東南アジア新興国への営業展開を考えたいとのことです。また、受注型から提案型の業態をめざすために、会社のブランディング(ブランド化)にも取り組まれています。平成26年3月経営革新計画、同9月ISO9001・今年3月にはPマークの取得をされました。また、ものづくりの助成金・小規模事業者持続化補助金・展示会等支援助成金の取得にも成功されました。

 現在行われているのは、プロダクツインフォメーションとしてB to B向け販売促進物を作成され、製品カタログ・会社案内・特殊名刺・クリアファイルの制作から印刷・加工等やeBookの活用術等幅広い提案を行われています。その他、多くの新サービスに努められており、例えば小ロット加工品を受注から配送までの超特急印刷ができないか等の模索もされています。また、企業進化・成長の為にも従業員の意識改革・スキルアップをはかられており、JAGATより東京都『印刷業界における若手従業員処遇改善事業』の支援先企業として採択され、DTPエキスパート取得支援講座・自社ブランド構築コンサルティング・新サービス開発コンサルティングを受講されています。従業員の皆様も『みんなでこの会社を盛り上げていこう』との意識を強く持たれています。
 今回の訪問を通じ、何処の印刷会社も受注産業からの脱皮を模索されていますが、それを一歩一歩進めておられる、株式会社プリントワークスの将来性を感じることができました。株式会社プリントワークス様では、受注企業から提案型企業へ、その先にはメーカー的な印刷業態をめざしたいとのことです。より一層のご発展をお祈り申し上げます。