導入事例


トーバン印刷株式会社

  • 導入製品
    ・紙折機 AFC-504AKT ・丁合機 HRC-24, AC-60 ・中綴じ折製本システム VAC-200+BC-20+SPF-200A+HP-200A+FC-200A ・無線綴機 BQ-450

ペーパーからペーパーレスへ、時代に即した情報伝達手段を考える

 トーバン印刷株式会社様は、昭和30年8月に初代社長の菅原正氏が孔版印刷で『東磐プリント社』を創業されたことに始まります。昭和60年に現在の千厩字神ノ田に移転。平成2年には『トーバン印刷株式会社』と社名・組織変更されました。その後も盛岡営業所、北上営業所、一関営業所、奥州営業所を開設され、平成17年に菅原正行氏が代表取締役社長に就任されました。今年で、創業57年を迎えられた同社は、創業60年をめざし、ますます順調に事業活動されています。

社内ブログや地域活動で人とのつながりを大切に

 情報伝達手段がペーパーからペーパーレスに向かっている世の中で、同社は紙以外への印刷物にも積極的に取り組まれています。通常の印刷業務に加えて、UV印刷、箔押しを使用したパッケージ関連、クリアファイルの印刷や加工、ノベルティや自費出版の提案・印刷、のぼりなどの布地印刷など幅広い分野に事業を展開されています。
「紙媒体がなくなるわけではありませんので、基本はあくまで紙への印刷です。しかし、日々の時間の流れの中で、さまざまな技術革新が起こっています。私たちも技術の研鑽に励まなければならない。情報伝達の方法は多様化しており、紙以外の物への印刷、webを利用したコミュニケーションなど、お客様にマッチした情報伝達の方法をご提案していく必要があります。商品開発を積極的に行って、営業力を強化することで、従来の受け身の営業から脱却しなければいけないのです」と菅原社長はおっしゃいます。社長のお言葉を示すように、商品開発や営業力強化のため、同社のホームページ内で社内ブログの開設を推奨しています。営業だけでなく内勤の人も含めて、社員全員がブログに参加し、仕事、趣味などあらゆるジャンルの情報を発信しています。このブログは、情報発信の訓練も兼ねており、ブログを通じて外部の人と盛んにコミュニケーションをとることで、仕事に役立つこともある、というお考えです。情報を発信することで情報を得られたり、そこから商品開発のヒントを掴むこともあるようです。また、多方面と交流を持つことで、仕事においてもプライベートにおいても、充実した日々を送ってほしいという社長の願いも込められています。

 また同社は、地域に根差した企業、社員も含め地域の人々の期待と夢に応えられる企業を目指しておられます。地域活動には積極的に参加し、遊びからのつながり、地域活動でのつながり、人と人のつながりを強く大きくしていけば自ずといい方向に向かっていける、とのお考えです。「お客様を獲得することや、受注をいただいた製品を作り上げることも、人と人のつながりがスタートであることは間違いない」と社長はおっしゃいます。人と人との係わり合いが希薄になっている世の中で、同社の姿勢には感心せずにいられません。「昨今の厳しいと言われてばかりの状況下でも、社員一丸となって同じ方向を向いて楽しみを見つけ、結果を出していきたいですね」と語る表情には迷いは感じられず、確信に満ちた想いを感じ取ることができました。

より付加価値を向上させる製品を期待

 同社とのお付き合いは昭和55年に導入いただいた丁合機から始まりました。その後、無線綴機、中綴機、頁物丁合機、紙折機と設備を拡大されています。機械の老朽化、仕事内容の変化に応じ、設備のステップアップにもホリゾン機を選択いただいており、現在も、繁忙期でも社内加工で補えるように後加工でパワーアップを図りたい、とお言葉をいただいています。
「現在、印刷物同様、後加工もさまざまな様式が要求されるようになっています。製本機器も自動セットアップできるようになり、以前とは格段に扱いやすくなっているのですが、より特殊なサイズへの対応や、付加価値を上げることができる製品などの開発を期待しています」と現場の方からの声もいただいています。また、「知らないことや、社内だけを見ていては気づかないこともあると思うので、いろいろなお客様を見ている営業さんからの情報はどんどん取り入れていきたいですね。必要と思われる設備や、気づいた改善点などあれば、どんどんご提案いただければ検討していきたいです」とありがたいお言葉もいただきました。創業60周年をめざし社員一丸となって走り続けるトーバン印刷株式会社様のさらなるご発展、ご繁栄をお祈り申し上げます。