導入事例


田端印刷 株式会社

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  • 導入製品
    ・無線綴機 BQ-470 ・断裁機 APC-66D, APC-T61 ・上製本システム HCM-1/HCP-1 ・丁合機 HAC-45 ・紙折機 PF-40

お客様の要望に応えるスピード対応、思い出をカタチにする印刷会社

 田端印刷株式会社様は、昭和44年4月、仙台市春日町にて田端プリントとして開業されました。昭和48年11月、センタービル落成と同時に仙台市宮城野区日の出町に移転。その後、昭和49年1月に田端印刷株式会社に改組。今年3月11日の東日本大震災によるセンタービルの壊滅的ダメージにより、4月には仙台市若林区卸町東に移転され、現在は以前にもまして元気に活動されています。

小ロット・ページものを主力に営業展開

 同社は大学生協などをメインに営業展開され、なかでも小部数・短納期のページ物を主力に発展されてきました。創業当初より、スピードを武器に、小回りを利かせた小ロットページ物を積極的に受注され、現在もそのスタイルを守りながら、新しい技術を取り入れて発展されています。

お客様の吟味時間を確保するための納期短縮

 早くからオンデマンド印刷に取り組まれ、プライバシーマークを取得。One to One マーケティングに力を発揮するバリアブル印刷にも注力されています。 季節商品では、大学論文の作成を手掛けられ、最低2冊から多くても10冊という仕事がほとんどです。仕上げの上製本加工は、首都圏に外注されていましたが、納期がかかるのが悩みの種でした。受注が集中する季節は、お客様の要望に応えられないこともあったそうです。そこで、上製本の納期短縮のため、弊社の上製本システムHCM-1/HCP-1を導入。箔押しのデジタル処理にも取り組み、お客様の要求に応えてこられました。それが功を奏して受注は増加し、集中期にも対応できるようになりました。箔押しは、増設をしなければ間に合わないという状況になったそうです。「印刷や後処理の納期を短縮することで、お客様にはギリギリまで内容を吟味していただける。締め切りに追われて内容が伴わないことは残念なことだ。そこは我々もできる限りの協力をしたい。」と、田端社長はおっしゃいます。
同社は、小ロットの絵本・アルバムにも力を入れておられ、PP加工などの設備も充実しています。「カラーオンデマンド印刷機の品質は、オフセット印刷と変わらないくらいになっている。デジカメなどに撮りためた皆さんの大切な思い出を、ぜひカタチにして宝物にしてほしい。」が社長のお言葉。現在はゼロックス社製オンデマンド機2台、DI機、菊四裁オフセット印刷機を主戦力として営業展開されています。

より良い物を作りたいと創意工夫

 弊社と同社とのお付き合いは、1クランプ無線綴機の導入に始まりました。「お客様の短納期に対する要望に応えるためには、内製化していかなければ応えられない。創業当時からそう考えてはいたものの、加工ノウハウを持っていたわけでもなく、足踏みしていた。そんな時に、誰でも扱えるホリゾン製品を見つけた。ホリゾン製品は誰が使っても一定の品質を出せるし、操作は簡単。というのがいいね。」製本現場の方たちの創意工夫や、上製本作成法の勉強会などに出席している同社の姿勢を拝見すると、機械に頼るだけではなく、より良い物を作ろうという高い品質へのこだわりを感じます。
その後も、丁合機、断裁機、無線綴機と、後処理機をステップアップしていただき、近年も4クランプ無線綴機BQ-470、上製本システムHCM-1/HCP-1を増設していただきました。最近は極小ロットも多数あり、オンデマンド機で出力する印刷物で予備が取れない場合があります。そのようななかでも「一冊目から高精度な物が作れて助かっている。」と社長からありがたいお言葉をいただきました。
今後は本の強度や、手に取る人にとっての扱いやすさを考えて、PUR製本にも取り組みたいとおっしゃっています。「小部数でPUR製本を行いたいので、もう少しPUR を小分けで提供してもらいたい。」と貴重なご意見をいただきました。 最後になりますが、東日本大震災による事務所の移転や、仕事の再開でお忙しいなか、ご協力いただきました田端社長、社員の皆様にお礼を申し上げます。困難な状況のなか、以前にも増して元気よく活動されている田端印刷株式会社様のますますのご発展をお祈りいたします。